国立西洋美術館 大英博物館 古代ギリシャ展 -究極の身体、完全なる美 その5

#その他芸術、アート

ジョブズが亡くなったそうですね。ブックオフの100円コーナーにおいてあったジョブズ本を読みながら、強引なやり口にげらげら笑っていたんですが、結構世界で慕われているものです。
何でも仏教徒だったそうで、ほんまかいなとも思うんですが、よく取り上げられる「常に愚かであれ」なんていう言葉は、東洋思想でいう「大智は愚の如し」、「大愚」と同じ発想で深い人生観も持っていたのかなと思います。

ジョブズの栄光は日本のものづくりの発想の衰退と表裏一体だったと思うんですけど、ipodが出た当時、なぜソニーが作れなかったのか、という議論が出ました。
コンテンツ産業を抱え込んでいたのが、動けなかった原因だったといいますが、物理的にはipodを作る能力は持っていたわけです。

なのでもし、ソニーがipodを作ったとしたら、コンテンツ産業に打撃を与えるわけで、馬鹿じゃないか、愚かだ、ということになるわけですが、それが実はもっと高い次元からみた場合の賢さになるわけです。

人材論から言えば「大愚」、「愚かである」ことに徹し切れなかったのが、敗因だったと思います。

もっといえば日本の教育が愚かな人材を供給できなかったのがいけなかったわけで、日本の「大愚」、もしくは「狂」なんていう概念と繋がっていると思うんですが、そういうものをもっている人材を精力的に育てていくことが必要なのではないかとおもいます。

「おもむろにして愚なるが如く」なんていう所から学ぶことで、大企業病を克服できるのではないかと思います。

「常にハングリーであれ。」という部分については、ハングリーといいますか、やる気が大切だというのは、基礎の教学の唯識をはじめとして強調されていますが、私が好きなのは
「人々は全て天をも衝く志気が無ければならぬ。如来がなされた跡を求めてはならない」(道元禅師語録 53ページ)ですね。
この本はとてもよい本なので、もし正法眼蔵を読んでみたいと思う程度のマニアの方がいらっしゃったら、まずこちらを読んでみる事をお勧め致します。
この言葉からみると、ジョブズが禅に傾倒していたというのが良く分かります?

まじまじとみると目も澄んでいます。惜しい人物をなくしました。黙祷―――――――――。

(しかし、さっき車窓のCMにプロジェクトX富士通編パート1の池田敏雄さんが出ていたけど物悲しくなります。当時の某特大掲示板のスレッドの書き込みに、氏が倒れた時に周りの社員が、搬送するタクシーの運転手にかなり横柄な言い方で急ぐようにいっていたことが書かれていましたが、この瞬間、躍動する企業としての富士通は終わったと思います。)

それにしても昔からのメディアのテレビは相変わらずで、ウォール街のデモは一万人ですから、この前の脱原発デモの六分の一の規模なんですよね。どう考えても凄まじくおかしいし、報道されない理由の向こうに深い闇があるのは、明らかなのではないでしょうか。そしてそれを直せば日本社会はかなり前進しているだろうと。

先ほどはさんま漁の区域の自主規制に対して、やりすぎなのではないかという市民の声をテレビが紹介する形で流していましたが、率直に言ってこのメディアは腐っているといわざるを得ません。
漁業界の為にも、今漏れている放射能に関しての情報開示を要求し、全量検査を求めるのが筋ではないでしょうか。
人の命を芥子粒ほどにも思っていないのではないか、と思わざるを得ません。

ただやはり番組にって微妙に違って、テレ朝では朝のニュースはニュアンス的にまだましでした。

メディア全体ですが、自民党への東電の献金の話などを取り上げないで、とくとくと将来の展望を語れるのは、摩訶不思議としかいいようがありません。

「字を書く少女の座像」は文字通り女性が字を書いている作品ですが、心が綺麗な女性は字もざっくりしていて真っ直ぐで美しいものです。
その解説の所作は、女優の魂を感じさせて可愛らしいです!多分トイレもいらっしゃらないと思います。

この作品の解説によると、当時の女性は余り家から出なかったそうで、そのかわり家の諸事を任されていて重要だったらしく、専業主婦の淵源を感じます。
「当時のギリシャは極めて男性中心の社会だった」らしく、恐らく戦争を繰り返していたからだと思います。

「日本人はなるべく戦争をしたがらない民族なんですね。だから社会的な混乱もほとんど起こらなかった。」(白川静 文字講話Ⅲ 307ページ)らしく、渡来人が渡ってきた弥生時代を除いては、大体そういうことが言えるようです。
それが母系社会の温存に繋がっていたのだと思います。

また「どうも本居宣長は、女性に味方をするという議論が多いようにみうけられます。」(白川静 文字講話Ⅲ 218ページ)らしく、これは日本固有の文化として中国より女性の地位が高かったことが影響していると思います。中国に対して日本を追い求めた本居宣長が強調したことなのだと思います。

「戦後、強くなったのは「女と靴下」であるといわれた。確かに強くなったといえるが、かつて女性が経験したことのない世界を摸索しているわけではない。」(三くだり半と縁切寺 江戸の離婚を読みなおす 高木 侃 10ページ)

と戦後と江戸時代の女性の強さが並べられていますが、較べてまだ改善するべき所も多いように思います。
現代では啖呵を切って飛び出した女性が、結局女性の信用力では家も借りることも出来ず、もとの夫に泣きついた、なんていうはなしもききますが、こういう状態では江戸時代の高い離婚率はありえなかったと思います。
当時は「再婚への忌避が無く」(19ページ)「労働力が期待され」(40ページ)ていたのだそうです。
しかもこれでも、江戸時代は日本の歴史の中でも女性の権利が隨分と下降してきた時代だといわれています。

また、明治に高知県で世界で数例目に(戸主に限って)女性参政権を実現したらしく、これは江戸時代の女性の地位の名残だと思います。

日本は明治以降の歩みを見直し、女性の力をしっかりと活用する社会に組みなおすことが必要なのではないでしょうか。
飛鳥に帰るべきだと思うのです。

女性の活力といえば、りのさんのいいともは良かったです!最後なんかも良く映っていて、てこ入れの凄さにビックリするくらいです。水曜日のビジュアルクイーンとして、とてもよかったと思います。

合いの手や会話への入り方もスムーズで、流石だと思いました。みていた人もきっととても楽しかったと思います(*^_^*)

何か良くなりそうな所を探すと、長所と隣りあわせでむずかしいんですが、思った事をいうと、声が深夜番組仕様といいますか、声が寸詰まり気味で早口な所があるとおもいます。

もうすこし胸郭、体に響かせるような声を意識すると、お昼の視聴者をリラックスさせることが出来るかもしれません。

最近、新型生物の番組をみたんですけど、そのナレーションでも、同じ様なことを感じました。
お昼の仕事が増えるとおもうので(多分)、長所と隣りあわせで難しいですが、上手くバランスを取って研究してみてくださいね。リラックスしてご活躍下さい。

いいともではとてもお洒落な衣裳でセンスが良かったですけど、ゆきりんのブログでの表情も、ゆきりんのようなお茶目な感じになっていたと思います!

色々な人のブログやツイッターをみていると、本当に風邪を引かれる方が多いようなので、りのさんもお気をつけください。

ギリシャ危機と競って、分割いたします。

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