ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」 トスカニーニ指揮NBC交響楽団1953年

#その他音楽

なんとなく借りて来たんですが、期待通りの強靭さで、慶賀の至りです。朗々とした第1楽章の第1主題が、間近でF1カーがコーナーを曲がって行く様な迫力で通り過ぎてゆきます(笑)

家路の曲で有名な第2楽章の冒頭では、トスカニーニは特に言いたい事を持ち合わせていないような気がします。感傷的な良い音楽ですので、トスカニーニの性質とは真逆な所といえるでしょう。
それでも5:00を過ぎた辺りからは生気を取り戻し、弱音には金属製の植物群がかすかに風に揺れているような、独特の雰囲気があります。

第3楽章は中々トスカニーニの好きな感じでやっていて、斧で連続で斬り込んで来る様な、最早危険とも思える迫力があります。

第4楽章も最初からアクセル全開です。ちょっと頭が痛くなってきたので、やっぱりトスカニーニはそれ程合わない指揮者なのかもしれません(笑)もちろん個性的ということでは、一級品ですが。
2:00過ぎに怒涛の音楽が一瞬止みますが、弱音部がこんなに有りがたく感じる新世界は初めてです(笑)
あれほど楽しいコーダは、クナじゃないですけど、洞窟の奥から悪魔の咆哮が聴こえるて来る感じです。

余り楽しくは無かったですけど、音楽の攻撃力で言えば、ショルティを遥に凌ぐ感じですし、特殊な体験としては価値が有りました(笑)それに何か文章を書く意欲が沸いて来た様な。しかし頭が痛い・・・(笑)

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