諏訪内晶子 「セブン」 (コロンビア宇宙飛行士への追悼) - バイオリンとオーケストラのための [2006]

#その他音楽

衛星での放送です。
最初のオーケストラだけのバッハはちょっと聴いたんですけど、穏健に言って普通の演奏で、悪く言うとべちゃっとしていたので、早送りしました。
「セブン」は現代曲ですけど、リズムがあって、不協和音も悲劇に相応しい位よりちょっと多くしかなく、良い感じの曲でした。
現代音楽はやっぱり、悲劇を伝えるのに向いていると思います。「朱鷺によせる哀歌」とか「弦楽のためのレクイエム」とか、軽めではありますが、現代音楽を好まない私でも結構好きですからね。
諏訪内さんのヴァイオリンは流石でした。初演も諏訪内さんだったそうですが、これは選んだ側の見識だったのではないでしょうか。事態の異常性、慟哭を伝えるには諏訪内さんの締まった激しい音色がぴったりです。高いテンションでぷるぷると揺れる高音が、不安に当惑に嘆きに、怒りに、と心をかき乱します。すばらしい覇気で、是非蹴ってもらいたいと思いました。
映像で見ると、諏訪内さんのスイッチが入る瞬間が分かって、動きそのものも楽しめました。

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