「戦後70年 ニッポンの肖像 プロローグ」

は終りの部分を少しみかけたんですが、最後の戦争をしない国にする、というアンケートでの合意が40パーセントというのはどういうことなんでしょうね?どのように取ったのかわかりませんけど、あまりにもNHK的な数字です。

国民が合意できるものから変えていこう、という話が出てきているのに誰も原発について触れないという、捻じ曲がった空気で、観ていて現代のテレビの異常な状況を感じずにはいられませんでした。

自然を壊すものはなにか、という話しについても、近年もっとも大規模な自然破壊をもたらした原発に触れずに、戦争で壊れるという話にスライド。

NHKやその後ろにある政府という「公」に遠慮しているのでしょう。

緑を大切にしよう、という司馬遼太郎さんの話を半藤一利さんは紹介していましたが、これは部分的にはその通りです。

しかし、司馬遼太郎さんは基本が市場原理(放任)主義的な思想で、その中で自然は失われていくんですよね。(https://iroironakizi.work/2011/07/10/51912769)
自然保護についても、政府で規制してどうこうしようという話はしたことが無かったはず。(江戸幕府の桜守の話はしていましたが)

今度関連の話をアップしますけど、これらは総括するとアクセサリー的な思想的虚飾になってしまっていると感じます。

文化を大切にしようという話し(https://iroironakizi.work/2010/05/03/50386500/)、と同じように、表面的には綺麗なことをおっしゃていて、合意できるんですが、根っこを観ていくとどうやってもはそちらの方向に行かないような思想によって、ねじれている。

そのねじれこそ、日本の病巣の急所だと私は考えています。

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