実は以前は聴いていてもあんまりぴんと来なかった演奏なんですけど、今回聴いて隨分感動的に響くのに驚きました。バッハに慣れたのも有りますけど、最近体質が変わって来た様にも思います。
ざっくばらんに言えば、ドラ○もんのジャ○アンが延々とシャドーボクシングをしている様な演奏だと思って居たんですけど、実は繊細なニュアンスも随所に含まれいるのが今回分かりました(当然です)特に4番の2、3曲目位からはとても非凡なニュアンスが増えていて、6番ではモーツァルトの様に聴こえる所も有りました。カザルスのバッハは情熱の連続という言葉が相応しい。それはまさにカザルスの人生そのものなのです(唐突に)
それにしても作曲者もこんな単純な構成でここまで内容の有る曲を書けるのは凄いですし、バッハの個性が充満しているのは更に凄いと思います。
この前カザルスの「鳥の歌」という本をブックオフで百円で手に入れたんですけど、芸術に関する素晴らしい言葉の洪水で、驚きました。きっと印象派に対して否定的なのが評論の全体的な評価を下げているんでしょうけど、音楽論の課題として色んな人に語って欲しい内容です。
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