クラシック倶楽部 ウィーン・フィルハーモニア ピアノ・トリオ演奏会 その3(街の歌+楽興の時 第3番)

音楽

「街の歌」からは緩徐楽章を選んでいますけど、やっぱりアレグロよりはそっちの方が得意なグループだとご自身方でも思われているのでしょう。

中間部のピアノの左手の「月光」の第一楽章のような動きが印象的。これがくぐもった深みを楽想に与えています。

雨がけぶる感じというか、旋律が交錯しながら明るく深みのある音楽を形作っています。

「街の歌」という愛称は借りてきた歌劇の主題からきているそうですが、散歩好きだったベートーヴェンが、街を愛し街に愛された人間だったことを思い出させますね。

なんか聞いていると、シューベルトがすごく合いそうな楽団だなと感じます。
ということで最後はシューベルトの「楽興の時 第3番」。

ヴァイオリンのヒンクがポピュラーな旋律を注意深いニュアンスで刻んでいきます。軽やかで楽しいコンサート終わりだったといえるでしょう。

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